病院と診療所は医療を提供する共通点がある一方、明確な相違点もあります。
病院では一般的に医師や看護師、薬剤師などの医療スタッフが働いており、入院患者の治療や外来患者の診察、手術など行う医療機関です。急性期の病気や怪我だけでなく、慢性期疾患の管理や健康増進に向けた活動も行うことがあります。

また、内科や外科、小児科、産婦人科といった様々な分野の診療科が存在するもの特徴でしょう。大学病院や総合病院といった大規模な医療機関になると、教育や研究を行いながら最先端の医療を提供していることも珍しくありません。病院は地域の中核となる重要な医療機関であり、患者の健康を維持し改善するための医療を提供しています。

診療所は基本的に病院よりも小規模で、外来診療や健康相談、予防接種などの医療が中心です。診療所は地域に密着した医療機関であり、一般的に予約なしで受診できるケースが多いでしょう。診療所でも一般内科や小児科、皮膚科などの診療科を扱っていますが、中には特定の専門医療を提供する診療所もあります。また、企業に設けられる企業内診療所や学校の学校保健室なども、診療所の一種として挙げられるのです。

診療所の特徴としては、病院に比べて待ち時間が少ないことや、比較的身近で気軽に受診できることでしょう。ただし、緊急のケースや重症の場合は、病院への受診が必要なこともあります。診療所は身近で医療を提供し、地域住民の健康管理や早期治療に寄与する医療機関です。